
マッサージなど医療技術の紹介
2.お灸による治療
身体の深いところを直接刺激します
お灸は、身体を温めることで効果を発揮します。
お風呂はまんべんなく温めますが、その分のぼせる可能性があります。
半身浴はのぼせにくいですが、上半身を冷やしやすい。
もっと細かく、ポイントを絞って温めるにはお灸が適しています。
お灸は必要な部分だけ温めて、必要でない部分は温めない。
弱った身体には、ピッタリの治療法といえます。
鍼は一般的に、急性疾患で筋肉や神経に対して、更には体力のある人向けです。
お灸は慢性疾患で免疫や血液に効果があり、
体力のない人に向いていると言われます。
お灸を科学的に説明しておきましょう。
まずお灸の火を近づけて温めると身体内のタンパク質が変化します。
軽い火傷、痛みの伴わない火傷でも体内には軽く毒が来ます。
この毒素のことを「火傷毒素」といいます。
この「火傷毒素」を出すと、その場所に自然治癒力を集中させることができる。
『ここが痛んでいる!』と身体に叫ばせることで、自然治癒力を集中させるわけです。
約三千年前の古代中国の北方地方において、
薪を近づけて温めたのがお灸の原点だといわれています。
お灸は、ヨモギの葉っぱの裏毛を集め、乾燥させたものです。
灸は、皮膚の上に直接すえて灸痕を残す有痕灸と、
直接はすえるものの灸痕を残すことを目的としない
(または直接はすえない)無痕灸に分けられます。
「有痕灸」は、米粒大などにひねった「もぐさ」を
皮膚に直接乗せて火を付けます。
温熱的刺激と火傷による生体反応を目的とします。
「無痕灸」は、やわらかな温熱刺激を目的とするので、火傷は起こしません。
スライスしたニンニクや生姜、
枇杷(ビワ)の葉っぱなどを敷いて、
親指大の大きさにひねった「もぐさ」を乗せて火を付けます。
皮膚と「もぐさ」の間に物が入ることで、
直接灸よりも長い時間「もぐさ」を燃やすことができて、
より大きな温熱効果が期待できます。
お灸に向かない人はいません。
鍼と同様に「人・やり方」こそがポイントです。
ただし、あまりにも体力がない人や、虚弱体質の人は
お灸を避けた方がいいときがあります。
また、傷口やアトピー性皮膚炎の上には直接お灸ができません。
ガッチリ温めると免疫力を最大限に引き出せますが、
有痕灸を行う場合は、火傷の跡が皮膚に残ることもあります。
お灸の跡が気になる方には、跡がつかないように予防シールの上から
お灸を行うなど配慮しています。
当院では、せんねん灸のような火傷のしにくい簡易タイプのお灸も用意しています。









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